(写真:行政院)
頼清徳総統はビデオメッセージを通じて「国際看護師の日」祝賀大会の開催を喜ぶとともに、全国の看護師たちが台湾の人々の健康を守り、台湾の医療の発展促進に寄与していることに感謝した。頼総統はまた、看護師が働く職場環境を継続的に改善していくことこそが、国民により質の高い医療サービスを提供するための鍵であると指摘。政府として今後も看護人材の定着及び育成のための投資を行い、入院患者一人当たりの看護師の人数を示す看護比率を改善するなど、さまざまな政策を推進していくことを約束した。そして、全国の看護師たちと手を取り合って、「健康な台湾」という目標実現を目指したいと述べた。
卓栄泰院長は、「健康な台湾」は頼清徳総統が掲げる重要な国政理念の一つだとした上で、特にがんや三大成人病(高血圧、高血糖、高脂血症)の予防においては、「健康の促進」と「精密医療(プレシジョン・メディシン)」の2つが極めて重要であると述べた。そして、これらを実現する過程で、看護師が根気強く丁寧に指導し、繰り返し注意喚起を行うことが重要であり、それによって国民の健康意識を高め、精密医療を受け入れるよう導くことができると述べた。卓院長はまた、看護師の労働環境や給与待遇の改善、国民による看護職への尊重意識の向上に賛成するとの立場を示した。
衛生福利部の邱泰源部長(保健相)は、「看護師が医療チームにおいて最も重要な存在の一つであることは間違いない。関連の問題について考え、知恵を持ち寄るためのプラットフォームを構築して、国民の健康を最優先に考え、国家の発展を目指すために努力すれば、多くの課題は解決できるはずだ」と述べた。
この日の祝賀大会では、長年にわたって看護の現場を支えてきた模範看護師たちを称え、「台湾護理典範奨」1名、「傑出護理人員専業貢献奨」10名、「服務奉献奨」9名、台湾の看護師の先駆者である周美玉氏を称えるために設置された「台湾護理先駆周美玉女士薪伝奨」1名、それに勤続25年以上になる看護師4,340名に対する表彰が行われ、各分野で活躍する看護師たちに敬意が示された。